高血圧や高脂血症や糖尿病、高尿酸血症などの生活習慣病の患者
さんからよくこの質問を受けます。答えは、”一概には言えない”
です。といいますのは、食事や運動療法などを非常に熱心になさる
方は、データが改善し、お薬の量を減らせる可能性があるからです。
中には、薬を止めることが成功するケースもありますが、数月する
と再発してくることが多いです。

　生活習慣病は、病気ではありますが、一種の体質と考えたほうが
いいのではないかと思います。それ自体は自覚症状はあまりないの
で危機感を感じないが、放置すると大変なことになってしまいます。
よく、お友達に、”一生薬飲まないとならなくなるから、薬は飲まな
いほうが良い”と、親切（？）なアドバイスをもらうこともあるようですが、
そのお友達は、その発言に何の責任も負わなくていいことを忘れては
いけません。

　無責任という点では、あやしげな民間療法・健康食品や、サプリ
メント、人気のあるテレビの健康番組も同様です。これらは、あな
たの生活習慣病の予後について、何の責任もないのです。そこを忘
れてはいけません。責任ある者は、生活習慣病を放置するとどうな
るかを、しっかり伝えるべきです。薬物の効果と副作用についても、
定期的にチェックするのも大切です。