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健診で尿蛋白や尿潜血が陽性と言われた

健診で尿タンパク(または潜血)陽性と言われたのですが

健診の尿検査は、もっとも簡単な生体材料検査で、多人数の中から、腎臓の病気の初期の人を見つけ出す(スクリーニング)目的で行います。そのため、敏感にできているのです。

 発熱していたり、朝起きてから採血する場所まで歩いてきただけでも、尿に蛋白や潜血(微量の出血)が検出されることがあります。
その頻度は多く、10人に1人以上です。とくに、痩せている人は、腎臓の回りの脂肪が少ないためか、腎臓が揺れて蛋白や血液が尿にわずかに出てしまうことがあるようです。

これが病気の初期なのか、正常なのかは、早朝尿(朝起きてすぐの尿)で再検査をして決めます。寝ている間に出て膀胱に溜まっていた尿ですので、腎臓が上下に揺れたりの影響がないからです。したがって、朝起きてすぐ、枕もとで採尿するのがベストですが、それが難しい場合は、走ったりせず、そっとトイレに移動してから採尿してください。

 それでも尿蛋白や潜血が出る場合は、採血で腎機能を見ます。腎機能障害がない場合、3月後に早朝尿の再検をします。